PCゲームをしている人であれば、「Razer」製品を見たことや、聞いたことがある人がほとんどだと思います。
他社製品とは違うRazer独自のキースイッチによる独特のクリック感、打鍵音、耐久性にも優れた豊富なラインナップのゲームを勝つことにこだわって作られたキーボードで、性能を最大限に発揮すれば、PCゲームをより楽しく、有利にプレイすることができるでしょう。
世界で活躍するプロゲーマーも愛用しているRazer製品、今回はRazer製ゲーミングキーボードの軸の違いを種類別・価格別に使用用途に合ったゲーミングキーボードの選び方を紹介していきます。
ゲーミングキーボードをゲーマーが使う理由は?
パソコンでゲームをしているゲーマーのほとんどが、ゲーミングキーボードを使用していますよね。
そしてゲーミングキーボードの値段はピンキリで、Razer製品は5000円では買えませんが、他社製であれば、5000円程で買えるものから、1万円、2万円を越えてくるキーボードまであります。
1000円のキーボードだって文字を打つことは可能なので、ゲーム内で必要なWASDの入力もできます。
しかし、ゲームをする為に作られたキーボードがあり、プロゲーマーも当然ゲーミングキーボードを使っています。
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いは何なのでしょうか。なぜ、ゲーミングキーボードでなければいけないのでしょうか?
パソコンゲームのほとんどは、PS4などのゲーム機とは違いコントローラーのスティック操作でキャラクターを移動させるわけではなく、キーボードの「WASD」この4つのキーを使用して移動操作を行います。
FPSなどの動きの激しいゲームでは、移動にプラスして、「Shiftキーを使った走り動作、Spaceキーを使ったジャンプ操作、Ctrlキーを使用したしゃがみ動作、Gキーで投げ物を投げる動作」等のすべてをキーボードで行う為、キーを同時押しする場面が多々あります。
W+Shift+Spaceで前進しながらジャンプという動作をさせる場合に3キーの同時押しをします。
このキーの同時押しをゲーミングキーボードではなく普通のキーボードで行うと、3キー以上の同時押しに対応しきれず、前進のWキーがキャンセルされてしまい、思ったように操作できないということが起こります。
ゲーミングキーボードであれば、3キー以上の同時押しに対応しているので大丈夫なのですが、普通のキーボードは通常タイピングに必要なキー数は最大2キーなので、タイピングするには問題ありません。
しかし、ゲームをする目的には作られていないので、3キー以上の同時押しには対応できないのでゲームをするには不利になってしまうのです。
このキーの同時押し対応を示すものは「ロールオーバー」と言われ、Razer製ゲーミングキーボードは「10キーロールオーバー」なので、10キーの同時押しに対応しています。
そして、違いはキーの同時押しに対応しているだけではなく、耐久性の違いも大きな違いです。
1000円程で買える通常のキーボードの造りは「メンブレン方式」であることが多く、メンブレンの特徴としては、安価に大量生産が可能なので値段が安い、キーが反応するまでの距離が長い、キーストローク(耐久性)は多くても1000万回なので、値段は安いですが耐久性が高くないので、ゲーム向きではありません。
一方、ゲーミングキーボードは「メカニカル方式」の物が多く、メカニカルの特徴としては、キーが反応するまでの距離が浅くキーの押し込みが軽いので疲れにくく、入力されるまでの遅延が少なく、耐久性にも優れているのでゲーム用途としては最適です。
Razer製ゲーミングキーボードのメカニカルキースイッチは独自の設計で作られており、一般的なメカニカルキースイッチに使われる、赤軸、青軸、茶軸等とは少し異なります。
Razer製キーボードの「キースイッチ(軸)」の違い
他社製のゲーミングキーボードに使われているキースイッチには、「CherryMX社」のものが多いのですが、 Razer製のゲーミングキーボードのキースイッチは独自設計の物が使われており、 CherryMXキースイッチとは異なります。
Razerメカメンブレン
Razer製「メカ・メンブレンキースイッチ」はメンブレンスイッチとメカニカルスイッチを完全に融合した、メンブレン方式とメカニカル方式の特性の2つを併せ持つキースイッチです。
メンブレン方式ならではの柔らかい操作感と、メカニカル方式のカチカチというクリック感も多少味わうことができます。
メカメンブレンスイッチは、メカニカルキーボードよりも安価に購入することができるので、あまりお金をかけずにメカニカルキースイッチの感触を味わいたいという人におすすめです。
緑軸
Razer製「緑軸(GreenSwitch)」の特徴は、CerryMX製のキースイッチに例えると、青軸に似ています。
キーを叩くと青軸のような「カチッカチッ」という感じで打鍵音が大きく、クリック感が強めです。
また、緑軸はキーを押した時にキー入力がオンになるところでクリック感とクリック音が出るのも特徴です。
カチッカチッという音とクリック感が強いので、キーボードを操作していて気持ち良いです。
緑軸は、「カチッカチッ」という気持ちの良い音と、しっかりとした操作感を味わいたい人にとてもおすすめです。
ただし、緑軸は操作時の静音性に劣るためボイスチャットの自分の音声にキーボードの音が入ってしまうので、相手が気になってしまうこと。夜中にゲームをしている時に同居人が近くで寝ていると迷惑になります。
緑軸のメリット
- カチッカチッという打鍵音が気持ち良い
- クリック感が強めで操作していて気持ち良い
緑軸のデメリット
- ボイスチャットに打鍵音が入ってしまうので、気になる人は気になる
- 同居人が寝ていると、打鍵音が迷惑になってしまう
オレンジ軸
Razer製「オレンジ軸(OrengeSwitch)の特徴は、CherryMX製キースイッチに例えると、茶軸に似ています。
オレンジ軸は緑軸とは違いキーを押した時にキー入力がオンになる位置に明確なクリック感が無く、打鍵音も少ないのが特徴です。オレンジ軸は静音性・操作性のバランスが一番整っている軸になっています。
また、キーの押し込み圧が緑軸に比べて、5グラム軽いので緑軸よりも、少ない力でキー入力をすることができるので、疲れにくく、反応速度も緑軸よりも速いのも特徴です。
オレンジ軸のメリット
- 静音性と操作性のバランスがとても良い
- 緑軸よりも反応速度が速い
オレンジ軸のデメリット
- キーの押し込みが軽いので、入力時のタイプミスが多くなる
黄軸
Razer製「黄軸(YellowSwitch)」の特徴は、CherryMXキースイッチに例えると、赤軸に似ています。
黄軸は最も打鍵音が静音で、キーを押したときにキー入力がオンになるまでの深さが1.2mmでオン(緑軸は1.9mm)になるので、最も反応速度が速いです。このキーストロークの浅さはCherryMXのSpeed軸と同じです。クリック感はまったくありません。
一瞬の判断が勝敗を分けるFPSやバトルロワイヤルゲームでは、このキーストロークの浅さがとても有利になります。
黄軸のメリット
- 打鍵音が最も静音
- キーストロークが浅く、反応速度が一番高い
黄軸のデメリット
- 緑軸のクリック感と打鍵音が好きな人には物足りない
- キーストロークが浅く、慣れるまで入力ミスを連発する
Razer Opto-Mechanicalスイッチ
Razer製「Opto-Mechanicalスイッチ」の特徴は何と言っても耐久性の高さです。
打鍵感は、緑軸に似ていてキー入力がオンになったところでクリック感があります。打鍵音も「カチッカチッ」と緑軸に似た気持ちの良い打鍵音です。
キー入力がオンになる際にメカニカルスイッチは基盤に触れることで、キー入力がオンになる仕組みなのですが、Opto-Mechanicalスイッチは、光センサーに触れることでキー入力がオンになるため、物理的な接点がありません。
この物理的な接点が無い仕組みは、静電容量無接点方式に似ていて、静電容量無接点方式のキーボードにメカニカルスイッチのクリック感を合わせたようなキースイッチになっています。
また物理的な接点が無いので、耐久性がとても高く、1億回のキーストロークに耐える程の耐久性を誇ります。
また、キーストロークの深さが1.5mmで反応速度も速いです。
ひとつのキーボードを長く使っていきたい人には、値段はとても高いですがこれから先長く使っていけるので、とてもおすすめです。
Razer Opto-Mechanicalスイッチのメリット
- 耐久性の高さ
- 緑軸のようなクリック感・打鍵音が好みの人
Razer Opto-Mechanicalスイッチのデメリット
- 値段がかなり高い
【価格別】おすすめRazer製ゲーミングキーボード
1万円以下
1万円以上~2万円以下
2万円以上~3万円以下
まとめ
今回はRazerのゲーミングキーボードを選ぶ際のポイントを「静音性・操作性・耐久性」に注目して紹介しました。ゲーミングキーボードは頻繁に買い替えるようなものではないので、操作性がとても重要になってきます。操作性の特徴は軸によって全く違ってくるので、軸の特性をしっかりと理解して自分の使用用途に合わせて適切なキーボード選びをしてくださいね。
キーボードが変わればゲームのモチベーションも上がってより楽しく、より快適にゲームをプレイできる環境になること間違いなしです。