「ゲーミングPCを自作したいけど予算を抑えたい」「できれば10万円で作れるパーツ構成を知りたい」という人も少なくないのではないでしょうか?
ゲーミングPCを自作することで自分にぴったりなゲーム環境を作ることが出来ますが、PC自体の価格も高いため、少しでも安く抑えたいですよね。
そこで本記事では、ゲーミングPCを自作する上でおすすめのパーツ構成について、予算を10万円としてお伝えしていきます。自分にぴったりなスペックで快適にゲームを楽しみたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
【ゲーミングPC】10万円の自作でおすすめのパーツ構成
10万円でできるゲーミングPCの自作おすすめパーツ構成は、以下の通りです。
CPU | Core i5 10400・Ryzen5 3600(約20,000円) |
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CPUクーラー | 虎徹MK2(約4,000円) |
GPU | GTX1650(約20,000円) |
マザーボード | Core i5の場合(H470)・Ryzen5の場合(B450)(約10,000円) |
メモリ | 16GB(約10,000円) |
ストレージ | 500GB SSD(約7,000円) |
電源ユニット | 玄人志向 750W(約6,000円) |
ケース | Thermaltake Versa H26 Black(約4,000円) |
OS | Windows10(約17,000円) |
合計 | 約10万円 |
*価格は時期により変動します。
上記を見て「チンプンカンプンだ」という人は、まずゲーミングPCの自作に必要なものについて別記事で詳しくお伝えしているので、以下の記事をまず見てください。
≫ゲーミングPCの自作に必要なものは?【おすすめモデルも紹介】
では、ゲーミングPCの自作に10万円前後で買えるおすすめのパーツ構成について、それぞれ解説します。
CPU(約2万円)
ゲーミングPCの自作を予算10万円で作る場合、CPUは2万円前後の「Core i5 10400・Ryzen5 3600」といった、ミドルレンジのCPUがおすすめです。
「Core i5・Ryzen5」であれば、ほとんどのゲームをストレスなく楽しむことができます。
「Core i5」と「Ryzen5」どちらで選ぶかということに関して、ゲーム性能としては、ほとんど違いはありません。
ただ、動画編集やライブ配信には「Ryzen5」の方が向いています。まとめると、
- ゲームだけなら「Core i5 10400」
- 動画編集やライブ配信もしたい人は「Ryzen5 3600」
で選ぶと良いです。
また、同時に複数のソフトを立ち上げてゲームをしない人や、1つのゲームしかしない人は、メモリやストレージのスペック・価格を落とすことで「Core i7・Ryzen7」を選ぶことも可能です。
Core i7・Ryzen7であれば、ゲームはもちろんクリエイティブ職の仕事でも、快適に使用することができます。
CPUクーラー(約4,000円)
ゲーミングPCの自作を予算10万円で作る場合、CPUクーラーは非常に重要なパーツではあるものの、特にこだわる必要はありません。
CPUクーラーは、負担がかかるCPUを冷やす役目としては重要ですが、基本的に大きな差はありません。
現在主流で人気もある「虎徹 MK2」であれば、良く冷えて価格も安いので、コストパフォーマンスが高くおすすめです。
CPUグリスは数千円なので、別途用意しても良いのですが、付属グリスと個別で売っているグリスにほとんど大差はなく、温度も1度や2度の変化なのでグリスは付属のもので十分です。
気になる人は、グリスも別途購入してください。
GPU(グラフィックボード)(約2万円)
ゲーミングPCの自作を予算10万円で作る場合、グラフィックボードは「GTX1650」がおすすめです。
グラフィックボードは、ゲーミングPCの性能を決める最も重要なパーツであり、グラフィックボードでどのくらいゲームが快適にプレイできるかが決まります。
「GTX1650」であれば、最新の人気ゲームも快適にプレイできますし、価格も安く抑えられるので予算10万円で自作する場合には特におすすめです。
ただ、「144fps」といった高いフレームレートでプレイできるゲームが限られてくるので、144fpsでプレイしたい人はプラス1万円で、「GTX1660 SUPER」を買うことをおすすめします。
※2021年4月、半導体不足によりグラフィックボードの入手が困難です。
マザーボード(約1万円)
ゲーミングPCの自作を予算10万円で作る場合、マザーボードは予算1万円程度で、CPUによって選び方が異なります。
なぜなら、CPUによって対応するマザーボードの種類が異なるので、マザーボードを間違うとCPUを搭載できないので注意してください。
具体的には、以下のように選ぶと予算10万円以内に抑えられておすすめです。
- 「Core i5 10400」で選ぶ場合は「ASRock H470 Phantom Gaming4」
- 「Ryzen5 3600」で選ぶ場合は「ASRock B450 Steel Legend」
上記以外にも、CPUに「Core i5」を選んだ場合は「H470チップセット」、「Ryzen5」を選んだ場合は「B450チップセット」で選べば良いので、他のモデルでも大丈夫です。
メモリ(約1万円)
ゲーミングPCの自作を予算10万円で作る場合、メモリは「16GB」がおすすめです。
使用用途が動作の軽いゲームだけであれば8GBでも足りますが、基本的に16GBあれば余裕もあり、万が一メモリ不足になってゲームに影響を与えるという可能性も少ないです。
使用用途が動作の重いFPS系やオープンワールドゲームなどに加えて、配信も考えている人は最低でも「16GB」さらに余裕がある人は「32GB」がおすすめです。
ストレージ(約7,000円)
ゲーミングPCの自作を予算10万円で作る場合、ストレージは「500GB」がおすすめです。
ストレージは多いに越したことはありませんが、予算的に10万円で自作する場合には「500GB程度」が最適です。
「500GB」ほどの容量があれば、ゲームを複数インストールしておくことが可能なので、十分楽しむことができます。
ただ、注意点として、予算を安く抑えるために「SSDではなくHDDで選ぶ」のは、読み書き速度が遅い上に耐久性もSSDより低いのでおすすめしません。
いくら安い価格に抑えたいと思っていても、ストレージは必ず「SSD」を選ぶことをおすすめします。
電源ユニット(約6,000円)
ゲーミングPCの自作を予算10万円で作る場合、電源ユニットは「ブロンズ電源」がおすすめです。
電源ユニットには性能別のランクがあり、ブロンズ電源であれば安定して電源も供給でき、価格も安いのでコストパフォーマンスも高いです。
ただ、電源容量は多い方が、電圧供給に余裕が出て発熱量が少なくなるので、容量的には必要無くても大容量の電源ユニットを買っておいて損はありません。
また、サイズも「ATX」という規格であれば、失敗することはほぼあり得ません。
ケース(約4000円)
ゲーミングPCの自作を予算10万円で作る場合、ケースは「Thermaltake Versa H26」がおすすめです。
PCケースはこだわると、かなり多くの種類があり価格もピンキリで、大手の高いモデルで1~2万円ほどしますが、Thermaltakeは約3000円~4000円と、かなり安価なモデルが多いです。
特に見た目へのこだわりが無くて、安い価格に抑えるには「Thermaltake Versa H26」がおすすめです。
OS(1万7000円)
ゲーミングPCの自作を予算10万円で作る場合、OSは「パッケージ版Windows10」がおすすめです。
Windows10には、DSP版とパッケージ版がありますが、将来的に自作したパソコンを組み替えるのであればライセンスを流用できる「パッケージ版」一択です。
自作の場合は、パーツの劣化や進化に合わせて組み替える場合が多いため、迷ったらパッケージ版をおすすめします。
【ゲーミングPC】自作予算10万円で快適にゲームはできる?
ゲーミングPCを自作予算10万円で作れば、どのくらい快適にゲームをプレイできるのでしょう?
具体的に、予算10万円で自作するゲーミングPCの性能は以下の通りです。
- ほとんどのゲームを60fpsで快適にプレイできる
- 基本的には144fpsでのプレイは難しい
- ゲーム配信はできないことも無いが難しい
とは言え、予算が多いほど高性能なゲーミングPCにできることは事実なので、自作プランと性能について、予算別に以下の記事でまとめているので是非こちらも参考にしてください。
≫【ゲーミングPC】自作プランを予算別に解説!予算はいくら掛かる?
では、「予算10万円で作るゲーミングPCの性能」について詳しくお伝えしていきます。
ほとんどのゲームを60fpsで快適にプレイできる
ゲーミングPCを自作予算10万円で作るモデルでも、「ほとんどのゲームを60fpsで快適にプレイできる」高い性能があります。
予算10万円で作るゲーミングPCは、ゲーミングPCの中では最も安い価格帯ですが、「カクつきが酷くて快適にゲームをプレイできない」ということはありません。
むしろ、フルHDであれば、グラフィック設定を高めに設定しても「60fpsを安定して維持できる性能がある」ので、綺麗な映像で快適にゲームをプレイできます。
しかし、144fpsといった高いフレームレートを維持することは難しいので、FPSゲームをヌルヌルの映像で快適にプレイするのは少し難しいかもしれません。
なので、ゲーミングPCを自作予算10万円で作る人は、「フルHD・60fpsで快適にプレイできれば良い」という人であれば、非常におすすめです。
144fpsという高いフレームレートで快適にゲームをプレイしたい人で、ゲーミングPCを自作するなら予算15万円ほどが最適です。
≫【ゲーミングPC】自作予算15万円でどのくらい快適にゲームができる?
基本的には144fpsでのプレイは難しい
ゲーミングPCを自作予算10万円で作るモデルでは、「基本的には144fpsでのプレイは難しい」です。
特に、動きの速い「Apex、フォートナイト」などのFPS系のゲームは、フレームレートが高いほど有利で快適になる為、勝率に影響してくることは事実です。
そのため、上位を目指している人や、大会出場を目指している人は、144fpsでプレイした方が絶対に良い為、自作予算10万円のゲーミングPCは最適ではありません。
ただ、絶対に144fps出ないわけではなく、以下のような軽いゲームであれば、設定を下げれば144fpsを維持して快適にプレイできます。
- LoL
- VALORANT
- フォートナイト
- レインボーシックスシージ
とは言え、かなりギリギリの性能なので、より144fpsで安定して快適にプレイしたい人は、自作予算15万円のゲーミングPCの方が良いでしょう。
ゲーム配信はできないことも無いが難しい
ゲーミングPCを自作予算10万円で作るモデルでは、「ゲーム配信も難しい」です。
ゲームをプレイしながらのライブ配信は、スペックの高いゲーミングPCでないと、カクつきや画質低下などの原因となり、快適とは言えません。
自作予算10万円のゲーミングPCでも、ライブ配信ができないことも無いですが、とても快適に配信できるとは言えない性能です。
そのため、ライブ配信もしたい人は、最低でも自作予算15万円のげーみんぐPCがおすすめです。
ゲーミングPCを10万円で買うなら自作?BTO?
「そもそもゲーミングPCを予算10万円で買うなら自作かBTOどっちが良い?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、パソコンの知識は必要ですが「自作」の方が安く抑えることができます。
自作は、自分が求めているスペックのパーツだけを揃えるため、オーバースペックになることが少ないためです。
とは言え、BTOも便利のため「少しでもラクしたい、全くパソコンに興味が無い」という人はBTOがおすすめです。
「ゲーミングPCを予算10万円で買うなら自作かBTOどっちが良い?」という人は、安く抑えたいという人が多いため、自作の方がおすすめです。
自作とBTOどっちが安いのかということについて、より詳しくは、≫ゲーミングPCを安い価格に抑えるには自作の方が良い?BTOとの違いは?でお伝えしています。
【ゲーミングPC】自作は初心者には無理?
ここまで、ゲーミングPCを自作予算10万円で作る際のおすすめ構成や、具体的な性能についてお伝えしてきましたが、「自作は初心者にも可能なのでしょうか?」。
結論からお伝えすると、ゲーミングPCを自作することは初心者であっても無理ではありません。
自作PCを組んだことのある経験者でも最初は初心者だったはずなので、「初心者だから自作できない」ということはありません。
しかし、事前知識もなく自作するのは難しく、パーツの互換性や組み立て方などの基礎的な知識は調べておきましょう。
基本的な知識や、組み立て方といった「ある程度の知識はYouTubeを見れば分かる」ので、初心者の人はまずYouTubeなどで動画を見て勉強しましょう。
ただ、自作は初心者でも無理でなかったとしても、リスクが高いことは事実であり、具体的にどういったリスクがあるのか、まとめると以下の通りです。
- 正常に動かなかったとしても自己責任
- トラブルが起きても自分で対処しなくてはいけない
- 少しでも不安があれば「BTO」が手軽でおすすめ
こういったリスクも踏まえて、「ゲーミングPCの自作は初心者には無理なのか」ということについて、別の記事でお伝えしているので、詳しくは以下の記事をどうぞ。
≫ゲーミングPCの初心者が自作は無理?【結論:初心者でも自作は可能】
まとめ
本記事では、予算10万円でできるゲーミングPCを自作におすすめのパーツ構成について、詳しくお伝えしてきました。
予算10万円でできるゲーミングPCの自作におすすめのパーツ構成は、以下の通りです。
CPU | Core i5 10400・Ryzen5 3600(約20,000円) |
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CPUクーラー | 虎徹MK2(約4,000円) |
GPU | GTX1650(約20,000円) |
マザーボード | Core i5の場合(H470)・Ryzen5の場合(B450)(約10,000円) |
メモリ | 16GB(約10,000円) |
ストレージ | 500GB SSD(約7,000円) |
電源ユニット | 玄人志向 750W(約6,000円) |
ケース | Thermaltake Versa H26 Black(約4,000円) |
OS | Windows10(約17,000円) |
合計 | 約10万円 |
ゲーミングPCは自作することで、最低限の予算でも快適にパソコンゲームを楽しむことができます。多少知識は必要ですが、一度覚えれば電気屋で無駄にオーバースペックのものを買わされることもありません。自分に合ったモデルを選びましょう!