ゲーミングPCは多くのメーカーから、様々なスペックや価格で販売されていますが、初めて購入する方やPCに詳しくない方には複雑な構成でわかりにくいものです。
各メーカーサイトに掲載されているおすすめゲーミングPCを見ても、様々なPC構成で販売されているので、どれがプレイしたいゲームに必要な構成なのか迷うものです。
本記事では、初めてゲーミングPCを購入する方にもわかりやすく、ゲーミングPCのおすすめのスペックやPC構成をご紹介します。
【ゲーミングPC】おすすめのスペック・構成は?
ゲーミングPCのおすすめのスペック・構成を結論から言いますと、
CPU | Intel Core i7シリーズ or Ryzen 7シリーズ |
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メモリ | 16GB以上 |
GPU | SSD(SATA)またはNVMe SSD |
ストレージ | GeForce RTX2060 以上 |
電源 | 700W以上 |
といった構成のゲーミングPCを購入されることをおすすめします。
このスペックであれば、大概のPCゲームを高画質設定で快適にプレイすることや、144FPS・240FPSといった高フレームレートで快適にプレイすることが出来ます。
ただ、値段は15万円以上と高額なので、この後「ハイエンド構成・ミドルレンジ構成・ローエンド構成」と分けてお伝えしていきます。
PCを構成するパーツはいくつかありますが、特にゲーミングPCで注目すべき部分は以下の4つです。
- CPU
- メモリ
- SSD
- GPU(グラフィックボード)
以下ではこれらについて、これまで数台自作し、様々なゲームをプレイしてきた筆者からおすすめするゲーミングPC向けのパーツ構成をご紹介します。
CPU
ゲーミングPCのスペック・構成で注目すべきパーツの一つ目は「CPU」です。
CPUは”中央処理装置”のことで、いわばPCの頭脳といえる部分です。CPUが高性能なものであると、様々なプロセスを素早く処理できます。
PCゲームでは、オンライン対戦や確率計算などの瞬時の処理能力が重要になりますので、ある程度の処理能力を持ったCPUを選ぶ必要があります。
しかし、重要度はGPUに比べて少し落ちますので、BTOなどで購入する際、価格を少しでも抑えたい場合は、CPUのスペックを検討すると良いでしょう。この件に関しては、GPUの項目でも細かくご紹介します。
メモリ
ゲーミングPCのスペック・構成で注目すべきパーツの二つ目は「メモリ」です。
メモリはCPUが処理をする前の一時的な記憶領域で、メモリ容量が多いと処理効率が高まるので、できるなら多く積んでおくと良いでしょう。
多くのPCゲームでは、推奨スペックに ”メモリ:8GB以上” と書かれていますが、ゲーム以外の処理でも常にメモリを使用しています。
なので、推奨ギリギリの8GBだと、メモリがいっぱいになり、逆に処理効率を落とすこともありますので、余裕を持った16GB以上をおすすめします。
SSD
ゲーミングPCのスペック・構成で注目すべきパーツの三つ目は「SSD」です。
SSDとは、ゲームやWindowsなどのソフトや、画像や動画などのデータを保存しておくゲーミングPCの記録領域です。
記憶領域にはHDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)の2つの種類があります。
ゲームなどの記録にも速度が必要な場合は、HDDよりも高速に読書できるSSDにすることを強く推奨します。
SSDの容量に関しては、価格帯によっても異なりますが、大いに越したことはないので、500GB程の容量があると良いです。
GPU
ゲーミングPCのスペック・構成で最も重要なパーツは「GPU(グラフィックボード)です。
GPUは、映像処理に特化したPCパーツで、ゲーミングPCではここのスペックが最も重要視されます。
2020年4月現在で、GeForceはRTX2060以上を、RadeonではVega RX56以上をおすすめしますが、ゲーミングPCの構成に良く使われるのはGeForceです。
しかし、GPUだけ高性能なものを搭載すればいいというものではなく、GPUとCPUには密接な相関関係があります。
GPUが高性能でCPUが非力なものを搭載しているPCでは、CPUの処理がボトルネックになるため、ゲームなどの高負荷処理が遅くなる場合があります。
ですので、CPUとGPUの釣り合いの取れたゲーミングPCの構成・スペックが必要です。
電源
ゲーミングPCのスペック・構成で注目すべきパーツの最後は「電源」です。
電源に関して詳しいことは述べませんが、パソコン本体に必要な電源量以上の余裕を持ったものを選択しておくべきです。
一般的には600W搭載していれば、PC本体は動作しますが、高負荷処理などの際に電源から異音やコイル鳴きなどの状態にならないように、少なくとも700W以上、できれば800W以上を搭載しておくと良いでしょう。
【ゲーミングPC】おすすめのスペックを性能別に解説!
これまでは、ゲーミングPC構成のポイントからおすすめのスペックや構成について詳しくお伝えしてきました。
ここからは、ゲーミングPCの構成(スペック)をハイエンド・ミドルレンジ・ローエンドの3段階に分けて、おすすめのBTOゲーミングPCをご紹介します。
ハイエンド構成
ハイエンドゲーミングPCは高スペック・高品質で、ほぼすべてのPCゲームを4K高画質や、240FPSで快適にプレイ可能ですが、価格も高いのが難点です。
Core i9やRyzen9、RTX2080などを搭載したものがハイエンドに当たります。
では、ゲーミングPCのおすすめスペック(構成)でハイエンドなモデルを3つご紹介していきます。
メーカー別でお伝えしているので、メーカーもどこが良いのか分からないという人は、【ゲーミングPC】おすすめなメーカーはどこ?をご覧ください。
【ドスパラ】GALLERIA ZG
ゲーミングPCのスペックの中でもハイエンド構成のおすすめモデルとして「GALLERIA ZG」で、具体的な構成は以下の通りです。
CPU | Intel Core i9-9900KF |
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メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX2080 SUPER |
容量 | 1TB NVMe |
電源 | 750W 80PLUS GOLD |
価格 | 214,980円(+税) |
「GALLERIA ZG」は、ゲーミングPCのおすすめスペックよりも遥かに高性能なハイエンド構成のモデルです。
CPUには、最新の「Core i9-9900K」を搭載しており、GPUには「RTX2080SUPER」が搭載されており、非常にハイエンドな構成となっています。
ハイエンド構成なので性能も非常に高いですが、比例して価格も非常に高額です。
ただ、このゲーミングPCのスペックであれば、大概のゲームを最高画質設定や、240FPSで高フレームレートで快適にプレイすることが出来ます。
また、ゲームをプレイしながらのライブ配信や、動画編集・書き出しを楽々こなせるので、配信などの活動をしたい人に非常におすすめです。
【G-Tune】NEXTGEAR-MICRO im620PA4
ゲーミングPCのスペックの中でもハイエンド構成のおすすめモデルとして「im620PA4」で、具体的な構成は以下の通りです。
CPU | Intel Core i9-9900K |
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メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX2080 SUPER |
容量 | 512GB NVMe SSD+1TB HDD |
電源 | 800W 80PLUS TITANIUM |
価格 | 259,800円(+税) |
「im620PA4」は、ゲーミングPCのおすすめスペックと比べて、非常にハイエンド構成となっています。
CPUには、最新の「Core i9-9900K」を搭載しており、GPUにはCPUと釣り合いのとれた「RTX2080SUPER」を搭載しています。
また、電源には最上位の「TITANIUM」認証された、非常に電力効率が高い電源ユニットが搭載されています。
このゲーミングPCのスペックであれば、大概のゲームを4K高画質や、240FPSの高フレームレートで快適にプレイすることが出来ます。
さらに、ゲームをプレイしながらのゲーム配信や、動画編集も楽々こなせる構成になっているので、ゲーム配信をする人に特におすすめです。
【パソコン工房】LEVEL-R040-LCi9KF-VWVI
ゲーミングPCのスペックの中でもハイエンド構成のおすすめモデルとして「LEVEL-R040-LCi9KF-VWVI」で、具体的な構成は以下の通りです。
CPU | Core i9-9900KF |
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メモリ | 16GB |
GPU | RTX2080 SUPER |
容量 | 500GB NVMe SSD+2TB HDD |
電源 | 700W 80PLUS BRONZE |
価格 | 214,980円(+税) |
「LEVEL-R040-LCi9KF-VWVI」は、上記の2つと同様、ゲーミングPCのおすすめスペックよりも高性能なハイエンド構成となっています。
CPUには「Intel Core i9-9900KF」が搭載されており、GPUには「RTX2080SUPER」と非常に高性能なゲーミングPCです。
また、SSDとHDDのダブルストレージで、SSDにゲームをインストールすることで、起動もスムーズでストレスなくゲームをプレイすることが出来ます。
ただ、電源ユニットが上記2つのモデルと比べて、グレードの低いものが使われているので、気になるという人は、他のモデルの方が良いかもしれません。
「LEVEL-R040-LCi9KF-VWVI」の詳細を見る
ミドルレンジ構成
ミドルレンジ構成は、万人に最適と言えるゲーミングPCのおすすめスペックなので、とりあえず迷ったらミドルレンジ構成を選ぶと良いでしょう。
ミドルレンジ構成のゲーミングPCは、ほとんどのゲームを快適にプレイできながら、価格もさほど高くないコストパフォーマンスに優れたモデルです。
では、ゲーミングPCのおすすめスペック(構成)でミドルレンジ構成のモデルを3つご紹介していきます。
メーカー別でお伝えしているので、メーカーもどこが良いのか分からないという人は、【ゲーミングPC】おすすめなメーカーはどこ?をご覧ください。
【ドスパラ】GALLERIA XF
ゲーミングPCのスペックの中でもミドルレンジ構成のおすすめモデルとして「GALLERIA XF」で、具体的な構成は以下の通りです。
CPU | Intel Core i7-9700K |
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メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX 2070 SUPER |
容量 | 512GB NVMe SSD+2TB HDD |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE |
価格 | 164,980円(+税) |
「GALLERIA XF」は、前述したゲーミングPCのおすすめスペックと同じぐらいのミドルレンジ構成になっており、ドスパラで最も売れているモデルになります。
CPUには「Core i7-9700K」が搭載されており、GPUには「RTX2070SUPER」が搭載されており、ミドルレンジ構成では非常に高性能です。
ドスパラで最も売れているゲーミングPCということで、スペックも非常に高性能でありながら、価格の抑えられているコストパフォーマンスの高いモデルです。
このゲーミングPCであれば、大概のゲームをフルHDで最高画質でプレイすることや、設定次第では240FPSで快適にゲームをプレイ出来ます。
高性能を求めつつ、価格も抑えたいという人には、ミドルレンジ構成のスペックのゲーミングPCがおすすめです。
【G-Tune】 EM-Z
ゲーミングPCのスペックの中でもミドルレンジ構成のおすすめモデルとして「G-Tune EM-Z」で、具体的な構成は以下の通りです。
CPU | Intel Core i7-9700 |
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メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX2060SUPER |
SSD | 512GB NVMe SSD |
電源 | 700W 80PLUS BRONZE |
価格 | 159,800円(+税) |
「G-Tune EM-Z」は、ミドルレンジ構成になっており、前述したゲーミングPCのおすすめスペックとほとんど同じような構成になっています。
前述した「GALLERIA XF」と比べて、CPUやGPUのグレードが少し下がっていたりするものの、それでも非常に高性能です。
このゲーミングPCであれば、大概のゲームを高画質でプレイでき、設定を下げることで240FPSも安定して出すことが可能です。
ただ、HDDが搭載されていないので、大量のゲームをインストールしたい人や、大容量の動画ファイルを保存したい人は、カスタマイズでHDDを追加することがおすすめです。
高性能を求めつつ、価格も抑えたいという人には、ミドルレンジ構成のスペックの「G-Tune EM-Z」がおすすめです。
【パソコン工房】LEVEL-R040-i7K-TWA
ゲーミングPCのスペックの中でもミドルレンジ構成のおすすめモデルとして「R040-i7K-TWA」で、具体的な構成は以下の通りです。
CPU | Intel Core i7-9700K |
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メモリ | 16GB |
GPU | GeForce RTX2070SUPER |
容量 | 480GB SSD(SATA)+2TB HDD |
電源 | 700W 80PLUS BRONZE |
価格 | 168,980円(+税) |
「R040-i7K-TWA」は、前述したゲーミングPCのおすすめスペックよりも少し性能が高いミドルレンジ構成のモデルとなっています。
スペックは前述した「GALLERIA XF」とほとんど同じで、CPUやGPUのグレードも同じですが、電源が50W多いのが特徴です。
このゲーミングPCであれば、大概のゲームを高画質でプレイでき、設定次第では240FPSも安定して出すことが可能です。
高性能を求めつつ、価格も抑えたいという人には、ミドルレンジ構成のスペックの「R040-i7K-TWA」がおすすめです。
ローエンド構成
ローエンド構成は、初めてゲーミングPCを買うという初心者の人が価格も安く、性能も低くはないので、最も買いやすいエントリーモデルです。
ローエンド構成のゲーミングPCは、画質や240といった高フレームレートに拘らなければ十分快適にゲームをプレイすることができます。
では、ゲーミングPCのおすすめスペック(構成)でローエンド構成のモデルを3つご紹介していきます。
メーカー別でお伝えしているので、メーカーもどこが良いのか分からないという人は、【ゲーミングPC】おすすめなメーカーはどこ?をご覧ください。
【ドスパラ】GALLERIA RT5
ゲーミングPCのスペックの中でもローエンド構成のおすすめモデルとして「GALLERIA RT5」で、具体的な構成は以下の通りです。
CPU | Ryzen 5 3500 |
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メモリ | 16GB |
GPU | GeForce GTX 1660 SUPER |
容量 | 256GB NVMe SSD+1TB HDD |
電源 | 500W 80PLUS BRONZE |
価格 | 89,980円(+税) |
「GALLERIA RT5」は、前述したゲーミングPCのおすすめスペックよりも少し性能は劣るローエンド構成です。
このローエンド構成のゲーミングPCは、前述したハイエンド・ミドルレンジ構成のモデルよりゲーミング性能は劣りますが、価格も10万円以下と非常に安いです。
とはいえ、ゲーミング性能も十分で、フルHDなら画質設定を上げても非常に快適にゲームをプレイできます。
さらに、ゲームによっては画質設定を最低まで下げることで144FPSという高フレームレートで快適にプレイできます。
ローエンド構成は、初めてゲーミングPCを買うという初心者の人に非常におすすめのモデルです。
【パソコン工房】LEVEL-M0B7-i5F-RJS
CPU | Core i5-9400F |
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メモリ | GeForce GTX1660SUPER |
GPU | 8GB |
容量 | 240GB SSD(SATA) |
電源 | 500W 80PLUS BRONZE |
価格 | 94,980円(+税) |
【G-Tune】 PN-A
CPU | Ryzen 7 3700X |
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メモリ | GeForce GTX 1660 |
GPU | 16GB |
容量 | 512GB |
電源 | 500W 80PLUS BRONZE |
価格 | 129,800円(+税) |
まとめ
本記事では、ゲーミングPCのおすすめスペックを、ハイエンド・ミドルレンジ・ローエンドの3つに分けてご紹介しました。
近年、eスポーツが話題になってきています。これを機にゲーミングPCを購入して、PCゲームをプレイしてみては?