ゲーミングキーボードには、打鍵音が大きいものから、打鍵音が静かなものまであるのはご存知ですか?
打鍵音が大きいと、ボイスチャットで音が入ってしまい、周りに迷惑をかけてしまうなんてこともあります。
- 静音なゲーミングキーボードとは?軸の違いについて
- 静音ゲーミングキーボードを使うメリットは?
- 静音ゲーミングキーボードの選び方
- おすすめの静音ゲーミングキーボード8選!
本記事では静かでおすすめなゲーミングキーボードを、使うメリットや選び方を、詳しく解説した上でご紹介していきます!
静音なゲーミングキーボードとは?軸の違いについて
そもそも静音なゲーミングキーボードというのは、スイッチや軸の違いで決まります。
今回詳しくご紹介するスイッチや軸は、以下のとおりです。
- メンブレンスイッチ
- 静電容量無接点スイッチ
- 赤軸キースイッチ
- ピンク軸キースイッチ
メンブレンスイッチ
静音なゲーミングキーボードの軸として、1つ目は「メンブレンスイッチ」が挙げられます。
メンブレンスイッチの構造としては、1枚のシートの上に各キーごとにドーム状のカップが配置されています。
このカップを押し込み、シートに接触することで、キーが打ち込まれます。
打鍵音はカップがヘコむことにより、「ペコペコ」といった音がするだけで打鍵音がかなり静かで、メンブレンキーボードは価格もかなり安いです。
しかし、静音性が高く値段が安いからとはいえ、耐久性が「メカニカルキーボード」よりも低いため、ほとんどの場合メカニカルキーボードよりも早く壊れてしまいます。
ただ、耐久性という部分を気にしなければ、メンブレンは静音性が高いのでおすすめであり、特になるべく安い価格で静音なキーボードが欲しい人に最適です。
静電容量無接点スイッチ
静音なゲーミングキーボードの軸として、2つ目は「静電容量無接点スイッチ」が挙げられます。
静電容量無接点スイッチの構造としては、キーを押し込んでも物理的に接点がなく、一定の静電容量に達した際にキーが打ち込まれます。
セブンイレブンのATMのスイッチに静電容量無接点スイッチが使われているので、皆さんも一度は使ったことがあるかもしれません。
静電容量無接点スイッチは、物理的に接点がないため、キーボードとしての耐久性が高く、打鍵音もメンブレンと同じくらい静かです。
ゲーミングキーボードに「”静かさ”と”耐久性”」の両方を求めるなら「静電容量無接点式」が最強ということになりますが、デメリットは値段が高い点です。
赤軸キースイッチ

出典:CherryMX公式より
静音なゲーミングキーボードの軸として、3つ目は「赤軸キースイッチ」が挙げられます。
メカニカルキーボードに使われるキースイッチには、主に、
- 赤軸(リニア)
- 銀軸(リニア)
- 青軸(クリッキー)
- 茶軸(タクタイル)
の4種類がありますが、最も静音な軸が”リニア軸”であり、具体的には「赤軸、ピンク軸、銀軸」などがあります。
逆に、「青軸」はメカニカルスイッチの中でも最も静音性とはかけ離れた存在であり、打鍵音はかなりうるさいので、静音性を求める人には向きません。
リニア軸の中でも、非常に使いやすく万人受けしやすいのが「赤軸」であり、打鍵音も静かで多くのゲーミングキーボードに使われています。
また、赤軸のゲーミングキーボードは静かで耐久性が高いのに、静電容量無接点スイッチよりも価格が安いので、コスパを求める人にはメカニカルキーボードの赤軸が最適です。
ピンク軸キースイッチ

出典:CherryMX公式より
静音なゲーミングキーボードの軸として、4つ目は「ピンク軸キースイッチ」が挙げられます。
「ピンク軸」も、リニア軸のメカニカルキーボードの一つであり、前述の赤軸よりも静音で最も静かなキースイッチです。
ピンク軸であれば、赤軸の上位互換として、さらに静かで、更に軽いキータッチでを入力することができますが、ゲーミングキーボードに採用されることが少ないというデメリットがあります。
なので、いくら「ピンク軸がもっとも静か」だとはいえ、種類が多くて選びやすいのは赤軸です。
静音ゲーミングキーボードを使うメリットは?
実際に静音ゲーミングキーボードを使う、メリットはどんなものがあるのでしょう?
メリットとして挙げられるのは以下の3点です。
- キーボードの打鍵音がマイクに入りづらい
- キータッチが軽くて長時間使っても疲れにくい
- 反応速度が速いキーボードが多い
キーボードの打鍵音がマイクに入りずらい
まず1つ目に挙げられる、静音ゲーミングキーボードを使うメリットとしては、キーボードの打鍵音がマイクに入りずらいです。
キーボードには、スイッチによっては打鍵音がとても大きいゲーミングキーボードも存在しています。
しっかりとした打鍵音は気持ちが良いのですが、マイクを通じてボイスチャット中に響いてしまうと、周りに迷惑をかけてしまいます。
静音の静かなゲーミングキーボードは、打鍵音が小さいので、マイクに響くことはなく、ボイスチャットで一緒に遊んでいるフレンドに迷惑をかけることはありません。
キータッチが軽くて長時間使っても疲れにくい
次に2つ目に挙げられる、静音ゲーミングキーボードを使うメリットとしては、キータッチが軽くて長時間使っても疲れにくいです。
メカニカルキーボードのリニア軸は、押下圧が軽く(押し込む力)、アクチュエーションポイント(押し込む深さ)も浅めなので、軽いキータッチで入力できます。
キータッチが軽いと、指への負担が少ないことから、長時間使っても疲れにくいので、ゲームを長い時間プレイするゲーマーには、非常におすすめです。
また、長時間使っても疲れにくいので、仕事の作業などの普段使いに使う際にも、指を痛めることが少なくておすすめです。
とは言え、メンブレンのゲーミングキーボードは、キータッチが重く、疲れにくいとは言えないので、メンブレンで選ぶ人は注意してください。
反応速度が速いキーボードが多い
最後に3つ目に挙げられる、静音ゲーミングキーボードを使うメリットとしては、反応速度が速いキーボードが多いです。
前述の通り、静音のゲーミングキーボードは軽いキータッチで入力できるので、反応速度が速いと言えます。
そのため、対人ゲームをプレイされいる方にとって1秒が勝敗に繋がるので、反応速度が速く、自分の入力に遅延が無い静音ゲーミングキーボードは相性ぴったりです。
静音ゲーミングキーボードの選び方
静音で静かなゲーミングキーボードの選び方以下のようなポイントを踏まえて選んでみましょう。
- 静かさはキースイッチの種類で変わる
- 静音スイッチの中でも静音レベルに違いがある
- 静音性と耐久性を求めるなら静電容量無接点
- メンブレンは静かだけど耐久性が低いので注意
- テンキーレスかフルサイズで選ぶ
- 有線か無線で選ぶ
静かさはキースイッチの種類で変わる
まず1つ目に静音ゲーミングキーボードの選び方としては、静かさはキースイッチの種類で変わります。
キースイッチの種類には、
- リニア
- タクタイル
- クリッキー
とあり、それぞれの違いは以下のとおりです。
リニア | タクタイル | クリッキー | |
---|---|---|---|
打鍵音 | 静か | 中間 | 大きめ |
打鍵感 | 軽い | 中間 | 重め |
とにかく静音なゲーミングボードを選びたい場合は、「リニア」を選ぶことで、静かで軽いタッチのゲーミングキーボードが手にれられます。
静音スイッチの中でも静音レベルに違いがある
次に2つ目に静音ゲーミングキーボードの選び方としては、静音スイッチの中でも静音レベルに違いがあります。
「メンブレン」が最も音が静音で、そこから「静電容量無接点>ピンク軸>赤軸」の順に、静音性が比較的大きくなっています。
それぞれ比較的静音ですので、選ぶ際は打鍵感も違いますから、是非お好みの打鍵感でスイッチを選んでみるのも良いでしょう。
静音性と耐久性を求めるなら静電容量無接点

出典:https://www.topre.co.jp/
静音ゲーミングキーボードの選び方としては3つ目は「静音性と耐久性を求めるなら静電容量無接点で選ぶ」ことが挙げられます。
その理由としては、「静電容量無接点方式」であれば、メンブレンタイプと同じくらい静音性が高く、メカニカル式よりも耐久性が高いからです。
そのため、ゲーミングキーボードに静音性と耐久性の両方を求めるなら「静電容量無接点式」が最強ということになりますが、デメリットは値段が高い点です。
メンブレンは静かだけど耐久性が低いので注意
次に4つ目に静音ゲーミングキーボードの選び方としては、メンブレンは静かだけど耐久性が低いので注意が必要です。
メンブレンはシンプルに1枚のシートで作られていて、価格が安いのですが、水濡れに弱く、1つのキーが壊れてしまうと、修理ができないので全て取り替える必要があります。
せっかく安く手に入れたのに、すぐに壊れて取り替えてしまっては、結局コスパが悪くなってしまいます。
またメンブレンはメカニカルキーに比べて、キーの押し込みが重いので疲れやすく感じるかもしれません。
メンブレンは実際販売されている商品の中で、耐久値が高く防水性も兼ね備えている商品もありますので、是非この機能をチェックして購入してみましょう。
テンキーレスかフルサイズかで選ぶ
次に5つ目に静音ゲーミングキーボードの選び方としては、テンキーレスかフルサイズかで選びましょう。
正直申し上げますと、ゲームをする際にテンキーは出番がないため、テンキーレスがおすすめです。
テンキーレスゲーミングキーボードの方が、マウスの移動範囲が広がり、快適にゲームをプレイすることが出来ます。
逆に、フルサイズのゲーミングキーボードだと、マウスの移動中にテンキーに接触してしまい、邪魔に感じてしまいがちです。
テンキーは後から別途購入できるので、ゲーミングキーボードを買う際はテンキーレスを選びましょう。
有線か無線かで選ぶ
最後に6つ目に静音ゲーミングキーボードの選び方としては、有線か無線かで選ぶかで選びましょう。
有線と無線、どちらが良いかは一概に言えず、基本的に「好み」と「ご予算」の2つです。
その理由として、無線は販売されている種類が少なく、そして比較的高価です。
メリットとしては、無線はケーブルが無い分、デスク上がケーブルでごちゃごちゃせずにスッキリしますし、自分の重い通りの位置にキーボードを置けます。
また、無線の性能は昨今すごく良くなっていて、有線と同等以上ありますので安心してゲームをプレイできます。
ただし無線は高いので、できるだけ安くコスパの良いゲーミングキーボードが欲しい、という場合は有線を選びましょう。
おすすめの静音ゲーミングキーボード8選!
ここからは、おすすめの静音ゲーミングキーボードを、詳しい解説と共に8選ご紹介していきます。
今回ご紹介するおすすめの静音ゲーミングキーボードは、以下の8つです。
Logicool G213r
まず1つ目にご紹介する、おすすめの静音ゲーミングキーボードは、「Logicool G213r」です。
価格 | 6,300円 |
---|---|
キースイッチ | メンブレン |
同時押し可能な数 | 10 |
英語配列or日本語配列 | 日本語配列 |
- パームレスト付きでなので、腕の負担が少ない
- メディアコントロール付きで、キーボードで音量調整等できる
- 耐久性が高く、防水仕様なので万が一の時にでも安心
Razer Cynosa V2 JP
次に2つ目にご紹介する、おすすめの静音ゲーミングキーボードは、「Razer Cynosa V2 JP」です。
価格 | 6,345円 |
---|---|
キースイッチ | メンブレン |
同時押し可能な数 | N キーロールオーバー |
英語配列or日本語配列 | 日本語配列 |
- 「Razer Synapse 3」を使用して、マクロなどを組むことで、快適なゲームをプレイすることができる
- メディアコントロール付きで、キーボードで音量調整等できる
- 耐久性が高く、防水仕様なので万が一の時にでも安心
ROCCAT Pyro RGB(日本語配列)
次に3つ目にご紹介する、おすすめの静音ゲーミングキーボードは、「ROCCAT Pyro RGB(日本語配列)」です。
価格 | 6,225円 |
---|---|
キースイッチ | リニア(赤軸) |
同時押し可能な数 | 複数キー同時押し可能 |
英語配列or日本語配列 | 日本語配列 |
- 2.0mm のアクチュエーションスイッチ搭載
- 取り外し可能なパームレスト付き
- キーボードのデザインには耐久性が高いアルミニウムプレートを採用
HyperX Alloy Origins Core RGB
次に4つ目にご紹介する、おすすめの静音ゲーミングキーボードは、「HyperX Alloy Origins Core RGB」です。
価格 | 9,991円 |
---|---|
キースイッチ | メカニカル(赤軸) |
同時押し可能な数 | N キーロールオーバー |
英語配列or日本語配列 | 日本語配列 |
- 有線接続ですが、キーボードがから線を取り外すことができるので、持ち運びに便利
- 「HyperX NGENUITY」を使用して、マクロなどを組むことで、快適なゲームをプレイすることができる
- 航空機グレードと言われる耐久性に優れたフルアルミボディ
Razer BlackWidow Lite JP Mercury
次に5つ目にご紹介する、おすすめの静音ゲーミングキーボードは、「Razer BlackWidow Lite JP Mercury」です。
価格 | 11,980円 |
---|---|
キースイッチ | メカニカル(オレンジ軸) |
同時押し可能な数 | 10 |
英語配列or日本語配列 | 日本語配列or英語配列 |
- スイッチの中に更にO-リングを搭載しているためとにかく静音性に優れたキーボード
- 「MERCURY EDITION」というシリーズなので、他のデバイスも白で揃えることによって、デスクが映える
- 有線接続ですが、キーボードがから線を取り外すことができるので、持ち運びに便利
Logicool G PRO GXリニア
次に6つ目にご紹介する、おすすめの静音ゲーミングキーボードは、「 Logicool G PRO GXリニア」です。
価格 | 12,700円 |
---|---|
キースイッチ | リニアorクリッキー (赤軸) |
同時押し可能な数 | 複数可能 |
英語配列or日本語配列 | 日本語配列 |
- プロゲーマーも愛用している、静音性に優れた赤軸キーボード
- 押下圧は50gと、軽いタッチでキーを入力できる
- 有線接続ですが、キーボードがから線を取り外すことができるので、持ち運びに便利
東プレ REALFORCE R3S ホワイト
次に7つ目にご紹介する、おすすめの静音ゲーミングキーボードは、「 東プレ REALFORCE R3S ホワイト」です。
価格 | 21,340円 |
---|---|
キースイッチ | 静電容量無接点 |
同時押し可能な数 | N キーロールオーバー |
英語配列or日本語配列 | 日本語配列 |
- APC機能搭載で、キーが作動する位置を、「0.8」「1.5」「2.2」「3mm」と4段階で設定できる
- 押下圧は45gと、とても軽いタッチでキーを入力できる
- キーの配置を全てカスタマイズできるため、自分好みに設定することができる
Logicool G913
最後に8つ目にご紹介する、おすすめの静音ゲーミングキーボードは、「 Logicool G913」です。
価格 | 28,800円 |
---|---|
キースイッチ | クリッキー |
同時押し可能な数 | 複数可能 |
英語配列or日本語配列 | 日本語配列 |
- 超高速な無線接続に、ワンタッチ操作で充電しながら有線接続もできる
- 薄型でコンパクトなキーボードなので持ち運びにも便利
- メディアコントローラー機能も付いているので、キーボード上で操作することができる
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まとめ
今回は静音スイッチゲーミングキーボードについて、使用するメリットや選び方を踏まえた上で、おすすめの製品もご紹介していきました。
改めて、内容をまとめると以下のとおりです。
- 静音ゲーミングキーボードの静音さはスイッチや軸によって決まる
- 静音ゲーミングキーボードは、静音性だけでなく、タッチも軽くなるので快適にゲームをプレイできる
- 静音ゲーミングキーボードは、キースイッチの種類やテンキーレスで選ぶ
- おすすめの静音ゲーミングキーボード8選
静音ゲーミングキーボードとなると、「キーの打鍵感が無くなるのでは…。」と思うかも知れません。
実際はしっかりとした打鍵感が、静音ゲーミングキーボードでも得られて気持ちが良いです。
ぜひ本記事でご紹介した、比較的静かなゲーミングキーボードを参考にしながら、あなたのお好みのキーボードを見つけてみてくださいね。