ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いは、いったい何なのか気になる人も多いでしょう。
普通のキーボードでもゲームはプレイできるし、キーボードを変えただけでタイピング速度も向上しません。
じゃあ、いったいどうして多くのゲーマーは、ゲーミングキーボードを使おうとするのでしょうか。
ゲーミングキーボードは単にキーが光るだけと、そう思っている人も中にいるかもしれません。
そんな疑問や思い込みを解決するためにゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いを、詳しくお伝えしていきます。
ゲーミングキーボードはいらない?必要性は?【結論:必要です】
巷では「ゲーミングキーボードはいらない」と言われることもあり、ただ光るだけのキーボードと思っている人も少なくないのではないでしょうか?
しかし、結論からお伝えすると「ゲーミングキーボードは必要」です。
その理由としては、ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いを比較した時に、圧倒的な性能差があり、その性能差がゲームをプレイする上では非常に重要になります。
簡単に、ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いをお伝えすると、
- 普通のキーボードは3キー以上の同時押しに対応していない
- 普通のキーボードでは耐久性が低い
といった差があり、特にキーの同時押しへの対応は、ゲームを快適にプレイする上では必須の機能なので、これだけでもゲーミングキーボードの必要性が高いです。
ただ、まだゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いが詳しく分からないので、必要性を感じていないという人の為に、これから詳しくお伝えしていきます。
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違い➀「スペック編」
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いは、スペックも大きな違いがあります。
いったい、普通のキーボードと何が違うのかは、以下の通りです。
- キーの同時押しに対応している
- キースイッチ(軸)の違い
- ポーリングレートが高く入力遅延が無い
- 普通のキーボードに比べて耐久性が高い
- 細かい設定ができる
ゲーミングキーボードは人によって使いやすい設定に変更できますし、場合によってはキー同時押しなどを特定のキースイッチに登録することができます。
では、ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いを、一つ一つお伝えしていきます。
キーの同時押しに対応している
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いとして、1つ目は「キー同時押しに対応しているかどうか」ということがあります。
普通のキーボードは3キー以上の同時押しに対応していないので、キー同時押しするゲームをプレイするときは不便を感じることもあります。
一方、ゲーミングキーボードでは、3キー以上の同時押しに対応しており、同時押しに対応したキーの数が「キーロールオーバー」と言われています。
「キーロールオーバー」とは複数のキーを同時に押したときに、押されたキーを順番通りに確実に検出するという機能です。
例えば、最大10キーの同時押しに対応したキーボードであれば、「10キーロールオーバー」と言われ、押したキー全ての同時押しを検知する場合は「Nキーロールオーバー」と言われます。
ちなみに、「アンチゴースト」という言葉も、ゲーミングキーボードを語る上でよく出てくる言葉で「アンチゴースト」は、複数のキーを同時に押したときに、誤入力を防いでくれる機能を言います。
上記のことから、ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いとして、「キー同時押しに対応しているかどうか」ということが挙げられます。
キースイッチ(軸)の違い
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いとして、2つ目は「キースイッチ(軸)の違い」があります。
ゲーミングキーボードはメカニカル式が多く、メカニカルスイッチ(軸)の種類が豊富で、それぞれ違った特徴があるので、自分に合った軸を選ぶことができます。
一方、普通のキーボードの場合は軸を選ぶことができないどころか、メンブレン式の場合が多いので、「もっと軽いキータッチが良い、もっと静音が良い」など自分に合ったキーボードを見つけるのは難しいです。
また、ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いとして、荷重やアクチュエーションポイントも違いがあり、具体的には以下のキースイッチの種類があります。
- リニア
- タクタイル
- クリッキー
ゲーミングキーボードは荷重やアクチュエーションポイントの違いにより、手が疲れにくかったり反応性が非常に高いです。
なので、反応性が重要な、FPSやバトロワ系のゲームで反応速度が速いゲーミングキーボードは使いやすく、タイピング速度も差が出てくるのが実感できるはずです。
上記のことから、ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いとして、「キースイッチ(軸)の違い」ということが挙げられます。
ポーリングレートが高く入力遅延が無い
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いとして、3つ目は「ポーリングレートが高く入力遅延が無い」ということがあります。
「ポーリングレート」は、パソコンとデバイスの交信が1秒間に何回行われたかという数値で、「125/250/500/1000Hz」と表記され、数値が高いほど1秒間にパソコンとの交信が多くなります。
ゲーミングキーボードのポーリングレートは普通のキーボードより高いため、入力遅延も普通のキーボードよりも実感することはありません。
特に、安物の普通のキーボードを使用してから、ゲーミングキーボードを使用すると入力遅延の違いは明らかです。
実際、私が普通のキーボードからゲーミングキーボードを使用したときは、キーを押してすぐに反応したことに驚きました。
なので、ゲーミングキーボードと普通のキーボードとの違いは、使用してみれば本当に明らかに理解できるほどのレベルなのです。
上記のことから、ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いとして、「ポーリングレートが高く入力遅延が無い」ということが挙げられます。
普通のキーボードに比べて耐久性が高い

出典:Amazon
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いとして、4つ目は「普通のキーボードに比べて耐久性が高い」ということがあります。
前述の通り、ゲーミングキーボードはメカニカル式が多いため、普通のキーボードに比べて2倍以上の耐久性があることも珍しくありません。
一方、普通のキーボードはメンブレン式が多く、メンブレン式の特徴として安価な代わりに耐久性が低く、万が一壊れると壊れた部分だけを交換できないので買い換えとなってしまいます。
PCゲームをプレイしていると、普通にキーボードを使うよりも「キーを押す回数、時間」ともに、かなり多くなるので、ゲーミングキーボードには耐久性が求められます。
そのため、ゲーミングキーボードの耐久性は「5000万回~1億回」というレベルで開発されていて、多くのゲーマーにとっても安心できるキーボードとなっているのです。
上記のことから、ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いとして、「普通のキーボードに比べて耐久性が高い」ということが挙げられます。
細かい設定ができる
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いとして、5つ目は「細かい設定ができるかどうか」ということがあります。
特に、ゲーミングキーボードの特徴でもある「キーの割り当ての変更・無効化」や、「マクロ」の設定などはゲームをする上で便利だと感じさせてくれます。
一方、普通のキーボードの場合は、ただ文字入力できるだけなので、キー割り当ての変更やマクロなどの細かい設定をできない場合が多いです。
また、ゲーミングキーボードの中でも高価なモデルは、キーを押し込んだ時に反応する深さである「アクチュエーションポイント」を好みに設定できるキーボードもあります。
ゲームのプレイスタイルによって好みの「キーの割り当ての変更・無効化」や、「マクロ」を設定できるのはゲーマーとしてもありがたいことです。
上記のことから、ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いとして、「細かい設定ができるかどうか」ということが挙げられます。
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違い②「価格」
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いは性能だけではなく、「価格」も圧倒的な違いがあります。
基本的にゲーミングキーボードは値段が高く、普通のキーボードは値段が安い感じです。
ただ、ゲーミングキーボードと普通のキーボードでは、性能も機能性もかなり違いがあるので、価格が高いのは当然のことです。
ここからは、ゲーミングキーボードと普通のキーボードの価格の違いについて、具体的にどれくらい安いのかやどれくらい高いのかをお伝えしていきます。
ゲーミングキーボードは高い
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いは性能の高さだけではなく、ゲーミングキーボードは基本的に価格が高いということが挙げられます。
ゲーミングキーボードでもメンブレンキーボードを除いて、価格は「1万円~3万円」と最低でも1万円はしますが、普通のキーボードであれば「1,000円」から購入できます。
なので、ゲーミングキーボードを買おうと思った時に価格を見て、買うのを少しためらってしまうかもしれません。
ですが、ゲームをプレイするのに必要になる機能がゲーミングキーボードにはあり、今よりも快適なゲーム環境にしたいなら買ったほうが良いでしょう。
また、基本的にゲーミングキーボードはスペックが高いことはもちろんですが耐久性も高いので、長く使えると思えば、そこまで高い買い物ではないと言えます。
普通のキーボードは安い
前述の通り、ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いとして、性能だけではなく価格も圧倒的に違い、普通のキーボードは安いです。
実際、普通のキーボードであれば、1,000円以下で購入できるものもあり、普通に使う分には全く問題ありません。
しかし、普通のキーボードをゲームで使うとなると、ゲームに特化した機能が省かれていて、耐久性も低いので全く使い物にはなりません。
確かに、安い価格で購入できて普通に使えるのであれば十分かもしれませんが、ゲーム用に使うとなると性能不足なので、価格が高くてもゲーミングキーボードを使うことがおすすめです。
ゲーミングキーボードと普通のキーボードでは配列の違いも
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いは、キーの配列なども若干違っていることもあります。
さらに、テンキーレスモデルも多くあり、さらには60%レイアウトという、コンパクトなキーボードもゲーミングキーボードでは存在しています。
具体的に、ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いとして配列の違いは、以下のような違いがあります。
- 英語配列・日本語配列の違い
- テンキーレス・60%レイアウトなどコンパクトなモデルも
では、具体的にどのように配列が違うのかなどを、お伝えしていきます。
英語配列・日本語配列の違い
ゲーミングキーボードと普通のキーボードでは、英語配列・日本語配列の違いが挙げられます。
普通のキーボードにはフルサイズモデルが多いので、テンキーレスが多いゲーミングキーボードとはキー配列が異なることがあります。
タイピングでの使用が多いのは普通のキーボードはですが、ゲーミングキーボードの場合はゲームをプレイするのが主な使用用途です。
なので、特定のキーを押すことが多いゲーミングキーボードの場合は、キー配列よりもゲームで使われるキーの配列が重要視されて作られています。
また、ゲーミングキーボードの配列の違いとして、ゲーミングキーボードを作っているメーカーが海外のメーカーが多いことも要因です。
他には、ゲーミングキーボードには、テンキーが省略された「テンキーレスモデル」や、最小限のコンパクトさに収められた「60%レイアウト」のキーボードもあります。
テンキーレス・60%レイアウトなどコンパクトなモデルも
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いは、テンキーレス・60%レイアウトなどコンパクトなモデルが豊富なことが挙げられます。
ゲーミングキーボードが「テンキーレス、60%レイアウト」であるメリットとして、キーボード自体の横幅が小さくなる為、マウスを振れる範囲がかなり広がります。
また、ゲームをプレイする上で「テンキーや、矢印キー」などは必要になる場面がほぼ皆無ですし、ゲームをプレイしていて無くて困ることもありません。
実際、ゲームをプレイする際にテンキーが邪魔になることが多く、マウスの移動範囲も狭くなるのでゲーマーにはテンキーレスを好んで使用される傾向があります。
さらに、横幅がコンパクトな「テンキーレス、60%レイアウト」キーボードは、文字入力をしていてマウスに持ち替える際の手の移動範囲も最小限になるので、疲れにくくなります。
なので、ゲーミングキーボードをゲーム用に買う人は「テンキーレス、60%レイアウト」もおすすめです。
もし、ゲーミングキーボードを作業用としても使う人で、テンキーが必要になればテンキーだけでも別途購入できるので、テンキーレスは非常におすすめです、

まとめ
本記事では、ゲーミングキーボードの中でも普通のキーボードとの違いについて、詳しくお伝えしてきました。
改めて、内容をまとめると以下の通りです。
- ゲーミングキーボードは耐久性が高い
- ゲーミングキ゜ボードは好みの軸を選ぶことができる
- 普通のキーボードは値段が安くゲームに特化していない
- ゲーミングキーボードはテンキーレスが人気
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いは、耐久性や機能が全く違います。
ゲームをプレイするなら別に、普通のキーボードでも良いんじゃないかと思ってしまいうかもしれません。
しかし、ゲーミングキーボードはゲームを快適に便利にプレイするために、いろいろな工夫された機能が備わっています。
「ゲーミングキーボードは単にキーが光っているだけ」という意見もありますが、実際は色々な機能があったり耐久性があったりするのです。