「ゲーミングキーボードの軸」と言われてパッと思いつきますか?ゲーミングキーボードの軸には様々なものがありますが、実はどれも性能が全く異なっているんです!
ゲーミングキーボードの軸について詳しくなるだけで、ゲームがより快適に!そしてより有利になります!
- ゲーミングキーボードの軸とは?
- ゲーミングキーボードによくある軸の一覧と違いは?
- ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いは?
- ゲーミングキーボードにおすすめの軸はどれ?
今回はそんなゲーミングキーボードの軸について詳しく、徹底的に解説をするとともに、
行いたい目的に合っているゲーミングキーボードの軸についてもご紹介しています!
これを読めば、より自分に合ったゲーミングライフがおくれますよ!
ゲーミングキーボードの軸とは?
ゲーミングキーボードに使用されている軸は主に、
- リニア
- タクタイル
- クリッキー
の3種類があります。
キースイッチの種類によって、それぞれのクリック感や押下圧、打鍵音を表にすると以下の通りです。
リニア(赤軸・銀軸) | クリック感が一番少なく、押下圧が浅く静音 |
---|---|
タクタイル(茶軸) | クリック感、打鍵音がリニアとクリッキーの中間 |
クリッキー(青軸) | クリック感が強く、押下圧や打鍵音も大きい |
ゲーミングキーボードのメインである3種類ですが、上記の通り全てが全く異なっています。
また、この3種類のようなキーを使用しているキーボードは「メカニカルキーボード」と呼ばれています。
そしてゲーミングキーボードではない普通のキーボードは「メンブレンキーボード」と呼ばれています。
ゲーミングキーボードであるメカニカルキーボードは、キーが1つずつ独立した構造になっており、
普通のキーボードであるメンブレンキーボードよりも耐久性が高く作られています。
ゲーミングキーボードの軸の種類一覧と違いは?
ゲーミングキーボードの軸の代表的な種類や呼び名、そして普通のキーボードとの違いを理解していただけましたでしょうか?
ここからは上記でご紹介した「リニア」「タクタイル」「クリッキー」の3種類に使用されている
ゲーミングキーボードの軸について詳しくご説明いたします!
- 押下圧:キーを押す際に必要になる重さのこと。数字が小さいほど軽い。
- アクチュエーションポイント:キーをどこまで押し込めば反応するかというポイントのこと。
数字が小さいほど押し込みが浅く、反応速度が速い。 - キーストローク:キーを押したときに指が沈む深さのこと。数字が小さいほど押し込みは浅い。
- 耐久性:キーを何回打つことが可能かを表している数値
この4点をそれぞれ表にしているため、数値を見比べてみてくださいね!
ゲーミングキーボードの赤軸とは?
赤軸の性能についてまとめると以下の通りです。
押下圧 | 45g |
---|---|
アクチュエーションポイント | 2mm |
キーストローク | 4mm |
耐久性 | 5,000万回 |
赤軸の特徴として、アクチュエーションポイントが浅く、キー操作する際に軽く押し込むだけで簡単に入力出来ることが挙げられます。
また、赤軸は打鍵音が静音なためマルチプレイでFPSなどの激しいゲームを行う際に、
仲間に迷惑をかけることなくゲームをすることができる上に、反応速度の速さからより勝利に近づきます。
しかし、その浅さ・反応速度の速さから少しキーに当たっただけで入力されるなど誤入力が多くなる可能性があります。
ただ、ゲームでは決まったキーを押すことが多いため、ゲームメインでの使用であれば特別問題ありませんし、むしろ反応速度が速いのでゲームメインなら赤軸が使いやすくておすすめです。
ゲーミングキーボードの青軸とは?
青軸の性能についてまとめると以下の通りです。
押下圧 | 50mg |
---|---|
アクチュエーションポイント | 2.2mm |
キーストローク | 4mm |
耐久性 | 5,000万回 |
青軸の特徴としては「カチカチ」「カチャカチャ」と鳴る独特の打鍵音とその打ち心地の良さにあります。
アクチュエーションポイントが深いため、キー操作をする際は他の軸よりも深く押し込む必要があり、
長時間の使用であると疲れにつながる可能性があります。
しかし、その分「どのキーを入力したのか」が分かりやすいためゲームや仕事上での誤入力が減るところがポイントです。
ゲーミングキーボードの銀軸とは?
銀軸の性能についてまとめると以下の通りです。
押下圧 | 45g |
---|---|
アクチュエーションポイント | 1.2mm |
キーストローク | 3.4mm |
耐久性 | 5,000万回 |
銀軸の特徴は、赤軸と同じく打鍵音や押下圧がないところだけでなく、
赤軸よりもアクチュエーションポイントが1.2mmと浅いため、より素早く動くことができ、勝利に有利になるところです。
そのため、正確性と速度が重要になってくるFPSなどの激しい戦闘ゲームにも向いています。
この銀軸も赤軸と同様に押し込みの浅さや反応速度の速さから誤入力が頻発する可能性がありますが、ゲームメインで使用する場合は、その反応速度の速さが大きな有利に繋がります。
ゲーミングキーボードの茶軸とは?
茶軸の性能についてまとめますと以下の通りです。
押下圧 | 45g |
---|---|
アクチュエーションポイント | 2mm |
キーストローク | 4mm |
耐久性 | 5,000万回 |
茶軸は程よい打鍵感があり「キーを押した感」がありますが、青軸よりは癖が少なく、赤軸よりも打鍵感がしっかりあるので、赤軸と青軸の中間にあたるのが茶軸と言えます。
このキーを打った感覚があることから、正確にキー操作を行うことが出来ます。
また、打鍵音は全くないわけではなく、ほど良く「カチカチ」音があり、非常に打鍵感が気持ち良いです。
ただ青軸よりは圧倒的に静音であり、キーを押した感覚や少し打鍵音が欲しい方に向いています。
そのため、上記でご紹介した赤軸と青軸の中間の軸とされており、初めてゲーミングキーボードを使用される方にも向いています。
ゲームだけでなく、程よく押し心地が良くて、静音なので普段使いにも最適です!
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いは?
4つの軸についてご説明させていただいたところで、ここからは、ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いについて解説していきます。
ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いは主に3点あります。
- ロールオーバー機能
- アンチゴースト機能
- マクロ機能
この3点が異なっているだけでゲームを行う上でとても有利かつ快適にプレイすることができるため、
現在普通のキーボードでプレイされている方はぜひ参考にされてみてくださいね!
キーの同時押しができるロールオーバー機能
ゲーミングキーボードには「ロールオーバー機能」というものが搭載されています。
ロールオーバー機能とは、いくつのキーを同時押しできるかというものです。
ゲーム中に、銃を構えながらしゃがみキーを押し、敵の位置を把握していない場合はマップを開きながらボイスキーを押して味方に知らせることがあります。
この場合、しゃがみ・マップ・ボイスなど複数のキーを同時押しをしなければなりません。
普通のキーボードでこのように3つ以上のキーを押すと正確に入力されませんが、
上記のようなことが行えるものがゲーミングキーボードに搭載されているロールオーバー機能というものです。
この3つ以上のキーが正しく入力されることは特にFPS系のゲームを行う上で欠かせないため、
この「ロールオーバー機能」はゲームを行う上でとても大切です。
キーを同時押しした時に正確に入力できるアンチゴースト機能
ゲーミングキーボードには「アンチゴースト機能」というものが搭載されています。
アンチゴースト機能とは複数のキーを同時に押しても正確に入力される機能のことです。
複数キーを同時押しした時、キーを押した順番が正確に認識できていないと、まったく自分が意図しない動きになってしまいます。
また、アンチゴースト機能が無いと同時押しするキーによっては、「入力していないのに、入力されたと誤認識されてしまう」ことがあり、ゲームをする上で命取りになってしまいます。
このアンチゴースト機能があることで、正確かつ円滑にゲームをすることができます。
そのため、ゲーミングキーボードに搭載されている「アンチゴースト機能」はかなり重要です。
マクロ機能がある
ゲーミングキーボードには「マクロ機能」というものが搭載されています。
マクロ機能とは、自分の好きなようにキーの組み合わせができる機能のことです。
ゲームにおいて複数キーの同時押しが必要であったとしても、このマクロ機能をキーに設定することで、
その複数キーの同時押しが不要になり、設定した1つのキーを押すだけで正確かつスムーズに入力されます。
ゲームによってはこのマクロ機能を禁止しているものもあるため注意が必要ですが、
このマクロ機能もゲームを行う上で欠かせない大事な機能の一つです。
また、ゲームだけでなく、仕事でショートカットをよく使う人は、あらかじめショートカットをマクロとして登録しておくことで、キー1つでコマンドを使用できて便利です。
ゲーミングキーボードにおすすめの軸はどれ?
ここからは今までご紹介した軸を元に「こういった利用をされたい方にはこれがおすすめ!」
というのを4点を詳しい理由も記載してまとめています!
ご自身の利用目的や環境にピッタリの軸がきっと見つかりますよ!
静音が良い人は赤軸のゲーミングキーボードがおすすめ
とにかく打鍵音がしない、静音なゲーミングキーボードが良い人は赤軸のゲーミングキーボードが一番おすすめです。
赤軸はゲーミングキーボードに使用されている軸の中で一番静音な軸なので、
ゲームをしている際にボイスチャットに打鍵音が入って仲間に迷惑をかけることもありません。
また、仕事の作業をしている時も打鍵音に気を取られることなく集中して取り組むことが出来ます。
赤軸はアクチュエーションポイントの低さから静音で反応速度が速いと良いこと尽くめですが、
その反応速度の速さから慣れるまでは誤入力が頻発する恐れがあります。
ゲームメインでの使用であればゲームでは決まったキーを使うことが多いためあまり問題はなく、
仕事でも使用されたい場合は、慣れることで誤入力が減っていきます。
そのため打鍵に関しては慣れは必要ですが、とにかく静音が良い方には赤軸がおすすめです。
クリッキーな打ち心地が良い人は青軸のゲーミングキーボードがおすすめ
クリッキーな打ち心地がお好きな方は青軸のゲーミングキーボードがおすすめです。
青軸は他の軸にはない「カチカチ」「カチャカチャ」した打鍵音と気持ちの良い打鍵感が魅力です。
一度この打鍵音に慣れてしまうと他の軸が物足りなく感じて使用できなくなるほど青軸には魅力があります。
この打鍵音はマルチプレイでのボイスチャットに打鍵音入りやすく、煩わしく思われる可能性がありますが、
マイクの位置や設定などで少し緩和させることも出来ます。
青軸は「いかにもキーボードを打っている!」という感覚が楽しいキーボードなため、
クリッキーな打ち心地がお好きな方には青軸がおすすめです。
赤軸と青軸の中間が良い人は茶軸のゲーミングキーボードがおすすめ
赤軸の反応速度の良さと青軸の打鍵感の中間が良い方には茶軸のゲーミングキーボードがおすすめです。
茶軸の打鍵音は若干あると言ったところで、全く打鍵音がない赤軸と大きめの打鍵音が出る青軸の中間です。
打鍵感に関しても、全くない赤軸、重めな青軸の中間であり、程よい「キーを押した感覚」がします。
以上のことから茶軸は赤軸・青軸のいいとこ取りをしている軸であり、この2種類の軸よりも癖が少ないため、
はじめてゲーミングキーボードを使用される方にもおすすめです。
対戦ゲームメインで最速の反応速度が良い人は銀軸のゲーミングキーボードがおすすめ
対戦ゲームをメインで行い、最速の反応速度が良い方には銀軸のゲーミングキーボードがおすすめです。
その理由は2つあります。
1つ目は、銀軸はキーを押し込んでから反応されるまでのアクチュエーションポイントが浅いため、結果として反応速度が速いこと。
2つ目は、キーストロークが距離が短いため、深く押し込む必要がない・時間が短く済む、ということです。
数多くある軸の中で「反応速度の速さ」は銀軸が一番なため、
数秒違うだけで勝敗に差が出るような対戦ゲームを行う方には銀軸がおすすめです。
ゲーミングキーボードの軸によくある疑問
ここからは以上の軸についての特徴などを踏まえた上で、
ゲーミングキーボードの軸選びの際に必ず出てくる疑問点である、
- FPSゲームに向いている軸
- 赤軸と青軸、どちらが良いのか
- うるさい軸
- 薄型の軸はどうなのか
という以上4点についてご説明しています!
FPSゲームにおすすめの軸は?
FPSゲームをされる際は”銀軸”がおすすめです。
理由としては、アクチュエーションポイントが浅く、反応速度が速いためです。
また、クリック感はほとんどないため長時間の使用であっても疲れにくいです。
そしてFPSゲームを行う上で大切になってくる打鍵音は青軸ほどは大きくないため、
マルチプレイ時でも比較的仲間に対して音で迷惑をかけることもなくなります。
赤軸と青軸はどっちが良い?
行いたいゲームやお好みによって赤軸・青軸どちらが向いているかが決まります。
とにかく静音で、なるべく早い反応速度が良い場合は赤軸
音は比較的大きめでも、キーを打った感触が好きで、正確に打ちたい場合あれば青軸がおすすめです。
ここまでだと赤軸が優れているように思えますが、赤軸のデメリットとして、
反応速度が良すぎて誤入力をしてしまうというものがあります。
青軸は打鍵音は大きめですが、キーを打った感覚が一番あるキーボードなため、誤入力は減ります。
ゲームや行いたい作業に向いているキーボードはどちらかを考えてみてください。
- クリック感がなく、静音が良い方は赤軸
- クリック感があり、打鍵音が大きめでも「キーを打った」感覚が良い方は青軸
うるさい軸はどれ?
音がうるさい軸はズバリ”青軸”です。
打鍵感が特に強い軸で「カチカチ」「カチャカチャ」とした青軸ならではの音がしますが、
この音がうるさく、煩わしく感じる可能性があります。
いかにもキーボードを打った、という感覚や音が強いため、
ゲームや環境によっては使い方を考える必要があります。
茶軸と赤軸は何が違う?
茶軸と赤軸はどちらも「反応速度」が速いものですが、具体的には「クリック感」が異なっています。
茶軸は青軸とまではいかないものの、クリック感を感じ、若干重いため長時間使用していると疲れる可能性があります。
しかし、入力されていることが分かりやすいため誤入力はあまり起きません。
赤軸はクリック感がなくキーを押した際はなめらかに指が落ちるため、長時間使用していても疲れにくいですが、
そのクリック間の軽さから誤入力が頻発する可能性があります。
- クリック感がほぼなく、より静音が良い方は赤軸
- 少しクリック感があり、少し「キーを押した」感覚が欲しい方は茶軸
薄型(ロープロファイル)軸ってどうなの?
薄型(ロープロファイル)軸とはキーの高さがない、薄く低いキーボードのことです。
長所、短所は以下の通りです。
薄型軸にも短所はありますが、他のものより反応速度が早く、疲れにくいことはゲームを行う上でとても大切なため、
これらの短所があったとしても魅力的であることには変わりません。
また、打鍵感やキーキャップに関しては気にならない方もいらっしゃると思うので、
人によっては長所のみの軸とも言えます。
実際に使用してみると遥かに疲れにくいことが実感できます。
- 高さがないことで反応速度がより早く、疲れにくい
- 打鍵感がないため人によっては物足りなく感じる可能性がある
- キーキャップが変えられず、カスタマイズやメンテナンスが行いにくい
薄型ゲーミングキーボードについて詳しくは、
でお伝えしています。
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まとめ
ここまでゲーミングキーボードの軸について様々な説明・解説を行っておりますが、
お分かりいただけましたでしょうか!
軸について改めてまとめますと以下の通りです!
- 赤軸:打鍵音がかなり静音で打鍵感がない
- 青軸:打鍵音や打鍵感ともにしっかりある
- 銀軸:打鍵音や打鍵感が少なく、反応速度がとにかく速い
- 茶軸:打鍵音、打鍵感ともに赤軸と青軸の中間
もし実際に触って試してみたい方は家電量販店で触られてみたり、
キーボードテスターを買って触ってみるとこれらの違いが分かりやすくなると思います。
この記事が軸選びの際の参考になれたら幸いです!